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ソマリアへの内政干渉
[アフリカ21世紀 著者:NHK“アフリカ”プロジェクト]
1992年12月9日未明、アメリカ海兵隊が先陣を切って首都モガディシオの海岸に上陸した。アメリカ主導の多国籍軍によるこの作戦は「Operation Restore Hope=希望回復作戦」と名づけられた。アメリカ海兵隊の上陸から一週間以内に、フランス、サウジアラビア、ベルギー、イタリア、カナダ、ボツワナの部隊が続々とソマリアに入り、悲劇的だった飢餓状態は見違えるほどの好転ぶりをみせた。アメリカの世論はブッシュ大統領の決断をたたえ、国民は強いアメリカを確信して沸き返った。
[管理人]
かっこいいですよねー。さすがにアメリカです。
決断と行動力は、アメリカはずば抜けていますね。何処の国も真似が出来ません。

[アフリカ21世紀 著者:NHK“アフリカ”プロジェクト]
アフリカの各氏族集団は、アメリカの介入に対して初めのうちは静観の構えをみせていた。しかし・・・アメリカ軍が武装解除を迫り、武器の押収に乗り出した途端、堰を切ったように反撃に転じた。とりわけアイディード将軍の抵抗は凄まじかった。

「もし、国連が50人の軍事監視員を派遣するなら、棺も50添えて送った方がいい」などとアメリカや国民に向かった恫喝を繰り返し・・・武装解除を強く求める国連とアイディード将軍はついに激突した。6月4日(1993年)、PKO部隊が実施したモガディシオ南部にある4ヶ所の武器貯蔵庫の立ち入り捜査をきっかけに・・・PKO所属のパキスタン兵25人を殺害し、翌6月5日には白昼堂々PKO本部を襲撃した。・・・安保理決議837(全会一致)の採択から6日後の6月12日、国連はアメリカ、フランス、イタリア、パキスタン、モロッコの各部隊を擁してアイディード一派に対し総攻撃を開始した。

[管理人]
平和活動がこんな事になるなんて・・・・
豊臣秀吉の刀狩って・・・・この時のアメリカのやり方を見ると・・・知恵があったんだな〜て、そう思いました。信仰心のある国民の心情をよく掴んでいましたよね。刀を溶かして仏像を作るから、出しなさいとうやり方でしたよね。
いや、すばらしい・・・ご立派 !

それにしても、これからどうなるのでしょう??

[アフリカ21世紀 著者:NHK“アフリカ”プロジェクト]
7月10日の独立33周年記念日には・・・反国連集会を開催、アイディード一派がいまだに健在であることを誇示してみせた。潜伏中のアイディードは姿を見せなかったが、あらかじめ録音されたテープを通じて、「国連による新たな植民地主義には、断じて屈しない」と声明を発表、集会は満場の喝采に包まれた。

これに業を煮やした国連のハウ事務総長特別代表は・・・その首に賞金2万5000ドルを懸けることを公表した。しかし、そのことが裏目に出た。
「人の家に土足であがりこみ、その上、他国の人間を勝手におたずね者と決めつけた」として大半のソマリア人が反発、国連への憎悪をかきたてることになった。


[管理人]
アイディード将軍は、国民のヒーローだった事を忘れてはならないでしょう。20年続いた独裁政権(シアド・バレ大統領)を倒したのは、この将軍でした(1991年)。

アメリカは、世界がバックに付いていると傲慢になっていたのではないでしょうか?しかし将軍は人気者でした。アメリカは、世界のいう事なら絶対に聞くだろうと自信を持っていましたがソマリアは、屈服しませんでした。アイディード将軍は世界に充分対抗できる自信を持っていました。いわば、国と世界が同じレベルで対等に渡りえる弁術を持っていました。しかし、彼はソマリアを全く代表した人物でもなかったという点では、いかに傑出したカリスマ的人物だったかということがよくわかります。

アメリカはもしかするとアフリカ人に議論戦で負けたということでしょうか・・・?

[アフリカ21世紀 著者:NHK“アフリカ”プロジェクト]
アイディード側の死にもの狂いの反撃は衰えを見せず、国連軍はたじたじとなった。国連が押さえる地域での待ち伏せテロにはじまり、あげくはロケット弾によるPKO本部への攻撃が頻発した。国連は主要道路のパトロールさえままならなくなり、取材中のジャーナリスト4人が群衆のリンチに遭って殺されるという事件までおこった・・・8月8日、ついにアメリカ軍に犠牲者がでた。パトロール中の4人のアメリカ兵が遠隔操作の地雷によって殺害された・・・・10月3日、アメリカのレインジャー部隊が、アイディード将軍逮捕の命を受けてモガディシオ南部の拠点を急襲した。しかし、アメリカ陸軍が誇る精鋭特殊部隊をもってしてもアイディード将軍を補足できなかった。それどころか、思いもかけぬ反撃に遭い、レインジャー隊員16人を含む18人のアメリカ兵が戦死した。

アメリカは大きな衝撃を受けた。とりわけアメリカ国民にとってショックだったのは、戦死したアメリカ兵の遺体が裸のままモガディシオ市内を引きずりまわしにされるという生々しい現実がテレビで放映されたことだった。・・・ホワイトハウスへの非難が噴出、クリントン大統領は4日後の10月7日にソマリアからの撤退を表明した。・・・翌1994年3月、アメリカはソマリアからの全面撤退、国連のPKO活動も1年後には中途半端なままで終了した。


[管理人]
ベトナム戦争では、アメリカの正義は通用しませんでした。ソマリアでもアメリカは失敗してしまいました。唖然とした結末に弁解の余地はなく、はっきりとした教訓も得られませんでした。それは、アメリカだけではなく国連に加盟する全世界が言葉を無くした事件です。
血みどろの内戦を夫婦喧嘩に例えるのは軽すぎますが・・・しかし、“夫婦喧嘩は犬も食わない”というのが合ってるような気もします。双方の言い分くらいは聞いても、キリスト教社会の民主主義的立場から武器を出しなさいと言うからには、イスラム教徒たちが受け入れるはずも無いのでは?アラーの神を信奉する者が、イエス様の崇めた神に身を任せ、武器を放棄するなんて?ないでしょう・・・双方とも絶対的で唯一なる神を信奉し愛しているのですから・・・

[アフリカ21世紀 著者:NHK“アフリカ”プロジェクト]
(管理人の省略解説:)ソマリア人は、水と草を求めてケニアやエチオピアなどどこでも移動した。

言語・文化・宗教を単一とするアラブ系のソマリア族は、東アフリカ一帯を行き来する遊牧商人だった。・・しかし1887年と1889年にイギリスとイタリアがそれぞれの年に占有し分断、往来を遮断。70年後の1960年に双方が合体独立。ソマリア共和国誕生。ソ連は国家建設支援。1970年代はシアド・バレ大統領が磐石な政権を確立。ソ連の支援でエチオピアとの領地争奪戦をするが敗北。この1970年代の武器の供与は総額2億7000万ドル。ソ連は70年代後半に、負けたソマリアを捨て勝ったエチオピアを支援。その後見捨てられたソマリアにアメリカが武器を供与し、シアド・バレ政権は独裁色を濃くした。1980年代にはアメリカとイタリアの武器供与・・・総額は6億7000万ドル。しかし1991年、氏族集団ソマリア統一会議(USC)の司令官アイディード将軍により約20年にわたるシアドバレ独裁政権は瓦解。

・・・・・・・以降、ソマリアは政権の座を争って氏族同士が殺戮を繰り返す無政府状態の内戦に突入した。内戦の様相は日本の戦国時代を思い浮かべればわかりやすい。・・・・・・1991年1月29日、権謀術数に長けた実業家のアリ・マハディが巧みに根回しを進め、ソマリアの暫定大統領に就任。アイとアリの2人はともに主権者を譲らずUSCは対立し激化。11月には砲撃しあい2万5千人の死亡と負傷者を出し無政府状態の10年戦争に突入。と同時に大干ばつが襲い、1日3000人の餓死者も・・・。しかし援助物資は強奪され欠失は80%。そんなソマリアを見てアメリカのマスメディアは同情的な世論を形成「ソマリアを救済すべきだ」と。

そうして1992年12月9日悲劇のアメリカ主導「希望回復作戦」は決行された。


[管理人]
“身から出た錆び”?
供与した武器で自分がやられアメリカ・・・・そして、手の付けられない状態になってしまったソマリア。「1995年以降、“見捨てられた内戦”をつづけるソマリアは情報の空白地帯」と筆者は述べます。

それにしてもすばらしい情報です。よくここまで調べたものです。このような内容をすばやく学校教育に利用すれば世界情勢を最先端で学ぶ日本人は、どんなにか国際的に通用する人間を育成する事が出来るでしょうか?NHKさんに受信料払ってる甲斐がありましたね。高いな〜、高いなー・・・あんまり見てないのになーなんて、いつもそう思ってましたけど。
この本、すばらしいーですね。

「アフリカ21世紀」
著者:NHK「アフリカ」プロジェクト
発行:2002年5月30日
発行所:NHK出版
参考資料:映画DVD「ブラックホーク・ダウン
DVD
2003.2.1-05.8



次は「25」です
ご紹介します!タンザニアの無農薬無添加コーヒーは、さっぱり味でわずかな酸味がほどよいのです。一度お試しあれ・・・・
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