編集後記画家のご紹介(41) 目次に行きます…
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タンザニア絵画展前、「画家と画商」2004
タンザニア訪問記
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「才能を発掘したかったのです。」

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画家ミキダディの手
「あなたが画商?」と、冷やかされるのですが…そんなたいそうなものではありません。実際誰にでも出来る事なのです。

ただ、いいものを発掘したい気持ちがありました。ダイヤモンドのような素敵な作品があるのではないかと、そう期待していたのだと思います。

…ダイヤモンド?!

それは2002年に訪問した際に発見したのです。
素敵な感性が絵画の中から、私に声を掛けて来たのです。
暑い陽射しの中での原色は、眩く私の目を刺激していました。
数百枚の中の何枚かは、私の予想を遥かに越えていました。
嬉しくてたまりませんでした…アフリカが私に感動を与えた瞬間でした。
何も無い、みすぼらしく見えていたタンザニアの大地に黄金のお宝を見つけたようでした。

しかしそれは単なるエナメルペイント画であることに気が付きます。誰でも購入出来る作品でしかありません。はたと、興ざめするのです。はたと、正気に返るとアフリカの殺風景な景色が私の心に侵入して来ました…

彼らが油絵を描いたらどうだろうか?…

ふとそうした経済観念のない考えが浮んで来ていました。
油絵の具、キャンバス、筆…そうやって出来た作品はまた、重く感じられこれ以上考える事はやめにしました。
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画家ミキダディの横顔
……そうして私はまた、観光客の一人に帰る事にしました。
良い作品は良いのだし、悪い作品は悪いものなのです。
期待する画家に新しい作品を求めるのは、止めた方が無難です。
プロデュース?とんでもない!
溢れる才能があればこそ、それは成り立つものでしょう。
無理をすればお互いが傷つく事になります。

しばらく何もしない状態でいたい…そう思いました。

アイデアがあってもそれを実現するには、資金力がありません。
余分な事は考えず、簡単な展示会を繰り返せれば、いいんじゃないかな?
いかに小さな展示会でも、人々の心に残る素敵な思い出を作れたらいいのではないでしょうか?

もう一度高い樹の上から、小さな黒い蟻が地面をチョコマカ、チョコマカ歩いている様子を思い浮かべる事にしました。遥かに広がる地球の大地を命尽きるまで歩きつづける小さな蟻が私なんだと…。
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2004年の展示会で購入された作品…その中で一番高く評価されたのは、ミキダディの「カリアコー」だったと思います。福山市からこられた病院の医院長ご夫妻が白羽の矢を立てたのがこの作品でした。画家というよりも、その作品自体が、まるで霊界から才能ある画家がミキダディに降りてきて、描かせた作品のように、完璧度はことさら高いものだったのです。


カリアコーを描くミキダディ
画家ミキダディは若い画家です。
タンザニアの歴史に興味があり、奴隷制が廃止されたのが何年かを伸べていました…。私は2002年に購入した彼の絵を思い浮かべていました。

それは、ザンジバル島で象牙やらを運んだり、海に飛び込んで逃げる様子を描いた作品でした。
私は最初彼が誰だか分らなかったのですが、その話を聞いた時、彼がミキダディであると分ったのです…

以外にも、彼はマチョと一緒の部屋で作品の制作に取り組んでいました。

そして、今…ティンガティンガコレクターの注文の為に、作品を引っ張り出して来て、目に飛び込んできたミキダディの作品を天井に張り、それをながめています。
へたくそなタッチ…であると思い、じっと見ないなら、その作品の良さは見落としてしまいそうな作品です。彼には先進国の流れに沿った石膏デッサンで得る基礎学習は無用なようです。彼にはそうゆうものは必要ありません。まさにそれが才能というものでしょう。

何年芸大に入学する為に木炭と練り消しを駆使したところで得られる代物ではありません。
そんな才能が彼にはあります…
この時も丹念な大作にじっくり取り組んでいたように、長期的なパトロンではないですが、僅かな支持者が彼にはいるのではないかと思われました。

ミキダディ…将来楽しみな画家の一人です。
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東アフリカの奴隷時代
ティンガティンガアーツ別館で若い画家が作品に取り組みます。

そこから画家ではなく、作品群の中から良い作品をピックアップするべきでしょう…あの画家だから、全て良い作品だという盲目的な方法ではなく…できのいい作品を選んでみましょう
確か、この作品は別館ではなく本館に飾ってあったと記憶してます。

族長、村長は、自分の村民、手下を奴隷商人に売りました。
族長が生き残る道はそれしかありませんでした…
村民を売らねば自分さえも捕まり売られていく運命です。
特別、戦争に対する訓練を受けてはいなかった彼らは、団結し抵抗することなく弱いものを引き渡していく事になります…
村長と村民は親子のような関係であったかも知れませんが、この時点で悲しく引き裂かれていく事になります。いや、もしかすると売られても村人は、親を信じて心の中では慕っていたかもしれません。鞭をふるう奴隷商人は恨んでいたでしょうが、裏切られたとは思ってはいなかったかもしれません。

100年前の文献が発見されて、奴隷として売られていった当時の若い独身女性のスゥエマの事を思い出します。彼女が見た夢はカラスになって、羽を鞭の様にして自分を売った奴隷商人を狂気のうちに打ち続ける様子でした。愛する母から引き離されたあげくに、ダウ船の長旅で死んだと思われ墓に埋められたのです。がしかし、そこを通ったクリスチャンにより、助けられたのです…
(スゥエマは本の紹介「な、何のお話」P22にあります。)

ザンジバルには、奴隷時代の奴隷市場がありました。
今はカテドラル教会が建っています。

<タンザニアと日本の間にダイレクトな道を…>


ミキダディのカリアコー
ミキダディの完全なスポンサーではないのですが、彼の作品を気に入って下さり病院に飾って下さる事になったのですから、彼の才能を評価し受け入れて下さった貴重なセミスポンサーということになります。

こういうセミスポンサーが増えれば、ミキダディもアーチストへの道が開かれて行くかも知れません…

しかしまだ篤志家という次元でからしか、彼の絵は受け入れてもらってはいなので、これからも彼の絵が欲しいという人が沢山出て来てくれる事を祈るのです。
ミキダディだけに限った事ではなく、ティンガティンガアーツの人々は全員、その可能性に火が灯ってくれればと願うのです。

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2003年に訪問した時には、野外レストランは改装中でした。

椰子の葉で覆われたレストランでした。
2002年には、ティンガティンガを見終わると、そのレストランで食事をしました。
沢山の作品を見て回ると、結構体力を消耗していたのです。


ティンガティンガアーツ
そういえばアーツの屋根は中国か日本の屋根のようだけど…この建造物も東洋の援助で建てられたものなのだろうか?
案外そうなのかも知れませんね。
今まで気が付きませんでした…

タンザニア…また行ってみたくなりました。^^;

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<2003年展示会中アンケートから原画当選者さまのお礼のメール>

★★★★
カワイイ黒ひょうの赤ちゃんが無事私の家にお嫁に来ましたよ
(女の子か分からないですけど(^^))どっちなんでしょうね。
家にアフリカの人の名前の本があるので早速名前を付けてあげたいと思います。
決まったらメールしますね。額縁まで付けて頂いて嬉しいです>^_^< ♪
色のコントラストがとても好きで、赤ちゃんのバックがアフリカの大地で、黄色が照り付ける太陽で、青が抜ける様に真っ青な空の感じがします。
何か見ているとアフリカを想像して元気が出そうです。
私は今悩んでる事があるんですが、『なんて小さな事で悩ん出るんだろう…』と、赤ちゃんひょうは思わせてくれて元気が出てきます
★本当にアフリカへ一度は必ず行きたいです。
人類の母なる大地へ…。
ティンガティンガの絵を見に行って本当に良かったです。
私を選んで頂いて有難うございました。
これからもティンガティンガ派のアーティスト達が活躍される事を祈っています。
Give thanks'n I-ses!     JAHRASTAFAR-I            Peace!
(五日市にお住まいのan様、「おめでとうございました!」)

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2004.2.11
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