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更新日記あれやこれや目次に帰りますよ
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マコンデ美術館
そこは、どうしても一度は訪ねなければならない場所に違いありませんでした。観光シーズンでもない鳥羽駅から乗車した中でタクシー運転手さんは、夏休みを待ち遠しい口調で閑散とした海岸沿いを走ります。午後3時過ぎの平日、月曜ですから無理もありません。片道1500円前後であることを最初に教え安心させて下さった運転手さんです。

到着すると周りは木々に囲まれたミュージアムでした。広島から今朝方電話して確認した時にお聞きした受付の方のはじめての印象は、京都に近い柔らかなイメージ?・・・・ある程度お歳を召されていても明るい健気(けなげ)な声。「平日はあまり来られませんねぇ」・・・・実際に受付でお会いすると・・・この人の声・・・分かりました。この方しかおられないところをみると、おそらく館長の水野さん。
マコンデ美術館
しかし、全くでもなく入館すると20代ぐらいの若者がお土産コーナーで探し物をしていました。ティンガティンガもそうですが個性の強いマコンデに人気があるのは、奇声を発する世代が多いのです。

ずっと見て歩くと、不思議に思います。何かに取りつかれたような作家達が思い浮かぶようです。美しいものを追求するというよりも、なにか違う観点から虫眼鏡で覗き込むようにして描いたマコンデ。描くわけが無いのだけれど、彫るという作業を超越して描いているというのも間違いではない表現ではないでしょうか?それだけ表現力豊かなのだと思います。醜い・・・・そうではなく、醜く美しい姿というのでしょうか?また、あっけらかんとしたユーモア、執拗なデフォルメは、見るものを笑わせたり、困らせたり・・・勿論、そればかりではなく、お母さんや赤ちゃんや、おんぶしたり逆様になったり、面白かったり、美的なものもあり、信仰的なものもあります・・・・様々です。シェタニというこの世のものではないものを沢山掘るので、想像的空想世界を理解するために、度々足止めになります。そこでは本当に独特な世界が無限に広がっています。

それにしても魅力的な作品群がありますあります・・・・私が特に関心を持ったのは、キリスト教の信仰的なマコンデ。わずかな作品しかないのですが、ちゃんとコーナーがあります。十字架を背負ったイエス様?・・・彼らの国のイメージで彫られたイエス様。違和感は確かにあるのですが、素敵なのです。イコンが信仰の対象ならば、このマコンデもすばらしい信仰的心情に溢れています。私は思わずカメラのシャッターを何度も押していました・・・
蝶の羽のように広がった十字架
そして元祖ティンガティンガの作品です。日本ではここでしか見れない・・・多分そうです。マゾニットボードに描かれ木枠を添えられカラフルなカラーで彩色されていますが、45度と45度に切られた棹がすでに離反して暗い闇を覗かせています。30年前に制作されたであろうその額から時間の経過を感じさせます。ガラスもアクリルも無い表面にライトがあたり、オレンジの原色が眩しく私の目に突き刺さります。今の画家達が画面一杯に飾る手法とは全く異なり、主人公が描かれてあるだけか、対象のものと関り合っているシンプルな作品です。素朴です。しかしシンプルではあるのですが、画面の中の主人公を上手に見る側に伝える事に成功しているのがわかります。当時のタンザニアではこれらに比類出来る作品は何処にも見当たらないどころか、ずば抜けた才能がそこから発散していたに違いありません。日本では大阪万国博覧会が開催された頃ですが、タンザニアでのティンガティンガの活躍中にはまだテレビ放送も始まってはなかったのですから。原色で描かれた動物や人間たち・・・・非常に良く目立ち、異色であったろうと考えられます。また、ティンガティンガの描く“瞳”は、誰にも媚(こ)びないものでした。どうしても見るものに可愛がられる為には、瞳は大きく円く優しげでなくてはなりません。そんな瞳とは対照的に、見られるというよりも、見るため懲らすためにする時の画家の目のようです。

1972年に描かれた作品「蛇とシェタニ」ですが、二者が格闘する姿は非常に面白いものがあります・・・・・・撮影禁止・・・そう表示されています・・・見たい方は是非三重は鳥羽にあるマコンデ美術館でご覧下さい。中四国、九州方面からは新幹線駅、新大阪駅で降り、難波まで行き、そこから上本町に行き地下から地上に上がり近鉄で鳥羽行きの特急が出ています。約2時間はかかりますが、快適に行けますし、行くだけの価値はありそうです・・・
02.7.10
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次は「マコンデ美術館No.2」です
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